ばな、ななな。

2003年7月31日
まあ、どちらかといえば活字が恋しい人ですが、まだぞろ乱読病復活の兆し。
日常のるーてぃーんわーくて知的刺激にうえてるのかしらん。

最近読んだのは吉本ばなな氏。

哲学書から少女小説まで結構節操なしの私にしては珍しく、 王道はあんまりおさえてないんですよね。これが。W村上氏とか、吉本氏とか。
もてはやされると興味を失う天邪鬼な性格だけのもんだいではないと思うのですが。

吉本氏の『キッチン』だの『THUGUMI』だのが世間を騒がせていたのがちょうど小学校と中学校の境目あたりだったと思うのですが、私もあの当時借りて読んでみた、らしい。
らしい、というのは全く覚えていないから。
結構どんなに詰まんない本でも読んだ事実や内容は覚えている私ですが、これに関しては自分でも信じらんないほど覚えていないんです。なんか借りたときのシチュエーションはぼんやりと思い出せるような気がするのですが・・・・。
なぜなんでしょう。あまりにも自分の感性とあわな過ぎて理解できなかったのか。
あまりにも衝撃的過ぎて記憶を封印したのか・・・。
7不思議のひとつです。(あと6つは?)

で、次に出会ったのが大学時代のバイト先。
本をおろすようなことをしていた会社だったので、休み時間とかに読んでいたのですが、そのなかにたまたま彼女の『白河夜船』がありまして。
今でも面白かった本として、あたまに浮かぶ本ですね。ああ、こんな文章をかくひとだったんだなあと思った記憶があります。あと、私があの頃思っていたこととその本に出てくる登場人物の考えていたことが近かったせいもあるかもしれません。

で、今回。『ばなな、ブレイク』
小説ではなく、エッセイかな。

これを読んでいて思ったのは、この人はなんて鋭敏過ぎる感性を持ったひとなのだろうということ。
このことを思うたびすごくすごく読んでいるこちらの方が痛くなる感じ。
どこが、というのではなくそれこそ文からにじみ出てくるような。

この人の書く文章はなんとなくすりガラスを感じさせます。
今の私は、記号として吉本ばななの文章は、結構好きです。

そう思うとあの当時の私が何を思って読んだのか、どうして忘れてしまったのか。
とても興味があるなあ。

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